大森ちゃんぽんと申します。

アラサーの独り言ブログ。

婚活パーティーで地獄を経験した話。

先日ラインにて。

友人の加賀(仮名)「別れたわ」

私「婚活パーティー行こ」

加賀「御意」

 

ということで、行って来ました婚活パーティー。街コン、合コンの類は数え切れないほど参戦しているのだが、婚活系は初めて。なんかよく分かんないけど場所的に都合の良いものをチョイス。これまでの経験から、気になるお相手とマッチングーゥ☆なんて不可能だと知ってるんだけど、とにかくチヤホヤされたくて。そこそこ整っている男性と話したくて。みんなそんなもんだよね?

 

その日は午前中から遊ぼうぜー!ということで、年甲斐もなく脱出ゲーム行って騒ぐ。からのゲームセンター行って騒ぐ。からの居酒屋行って騒ぐ…で、汗だく体ベッタベタ声ガッラガラで時間が来た。

 

今回参加したのは「ホワイトキー主催、頼れる彼と歳下彼女」。

4対4くらいでテーブル囲んでーぇ、適宜ローテしてーぇ、ワイワイ話してーぇ、仲良くなってーぇ、二次会行きます?みたいなーぁ。余裕だよねーぇ。

 

…会場に入って即気付いたよね。

うん、完全に間違えた。

思ってたんと全然違う。

既に覚えた敗北感。

 


まず服装。

男性ほとんどスーツ。女性ほとんどワンピースにヒール。ペタンコサンダルにパンツスタイルなの加賀と私だけ。しかも加賀リュックだし。遠足帰りかよ。午前の脱出ゲームに焦点合わせ過ぎたよね。

次に席。

男女向かい合う形で長テーブルにずらーっと座る。60人はいたかな。2分間向かいの男性と自己紹介する。時間が来たら男性が右隣の席に移動する、の繰り返し。よって、一対一で話していくのである。友人と来た意味無し。

最後に意気込み。

みんなガチ中のガチ。これに関しては深く反省している。チヤホヤされたいしーとかふざけた理由で参加した自分殺したい。

 

で、当然上手くいくわけもなく。手応えのないまま一瞬で自己紹介タイム終了。ここから地獄のフリータイムが始まるのである。

 

フリータイムとやらは、男性が自由に移動して、自己紹介タイムで気になった女性と話せるという夢のようなボーナストラックである。フリータイムは続けて4回設けられる。ということは、男性は4人の女性にアタックするチャンスがあるのである。ばっちこーい!

1回目のフリータイムが始まると同時に、私達の向かいの席に座っていた男性は秒で消えて行った。待てコラ。暇を持て余した私達は喋りっぱなしの喉を潤そうとお茶を取りに行ったのだが、席に戻っても向かいは誰もいないまま。あらま。しょうがないので誰か余った殿方はいないかなと徘徊。どこの席にも座らず男性同士で立ち話しているグループを何組か発見。暇ならこっち座れやー。恐らく次のフリータイムで意中の女性が空くのを待っているのであろう。愚か者め。

しばらく加賀とウロウロしていると、主催者のお兄さんに「あの…女性は座っていて頂けますか…。」と優しく注意された。恥。

仕方なく席に戻ると、私と加賀の間の席の女性が楽しそうに向かいの男性とお話ししていた。女性越しに目配せする私と加賀。なんだこの時間。

そうこうしているうちに加賀の向かいにも男性が現れ話し出す。え!え!え!私今独りぼっちなんですけど!パーテーションが無いため、誰の前の席が空いているかは一目瞭然。先程の主催者のお兄さんが申し訳なさそうに私を見つめている。生き地獄である。落ち着け自分ー、幾度となく乗り越えて来ただろうこの惨めな場面をー、何も今に始まったことではないだろー、と必死に心を鎮める私。

ダイジョブ、ダイジョブ、ダイジョブ…と呪文を唱え顔をあげると、真っ赤な大振りリボンを髪に付けた、推定120キロのくいだおれ人形のようなメイクを施した女性が「私空いてますよ!ほら!座って!」と、立ち話している男性諸君に対し客引きまがいの行為をしていた。後ずさりする男性達、「もうっ!」と言って諦める女性、目が合う私達、そして彼女から謎のウインク。…いや、ウインクじゃねーよ。やめてくれー。この人と一緒のレベルなのかー。大変失礼ではあるが、私はかなり落ち込んでしまった。

 

そんなこんなで全ての工程が終了。最後に、気になった3人に連絡先を書いたメッセージカードを主催者を通して渡してもらって終わり。集計待ちの間、退屈だったのでモテていた隣の女性にちょっかいかけてみた。すぐ分かった。めちゃめちゃ良い子やないかい。顔はキリッとしてて男前な感じだが、話すとほんわかかつ謙虚なタイプ。ギャップ萌えかこいつ。職種は営業職だとか。多分仕事も出来るわこいつ。完璧か。負けたわ。


てか肝心のマッチングシステムの説明してなかったね。パーティーが始まる前にプロフィールシートなるものを渡される。シートには年齢、身長、出身地、職業、趣味等を書くことになっている。自己紹介タイムではこのシートを向かいの男性と交換して話題のネタにする。ここで重要なのが、シートの右上に印字された「あなたの番号」ってやつ。主催者はこれをもとに参加者を管理している。したがって、最後のメッセージカードにも相手の名前ではなく番号を書かねばならない。良い男性がいたら番号を控えておくことが必須なのだが、これが何とも難しかった。番号など覚えていないのである。だって2分しか無いのに会話しながら番号と特徴とアリナシ覚えるの無理じゃない?!メモ取りすぎても相手に失礼な気がして、私はほとんどメモを取らなかった。これが後の悲劇を生むのだが。今思えば、ちゃんとメモ取ってた者勝ちな気がする。だから向かいの席に座ってくる男性達は「◯番の△△です。」ってちゃんと番号言ってたのね。勉強になるわー。もう行かないけど。

 

話は戻る。マッチングの集計が終わり、主催者の締めの挨拶が行われた。結果の全体発表は無いが、帰り際に渡される封筒の中には結果表とメッセージカードが入っている。その後は2人でよろしくやってねという感じ。ちなみに今回9組のカップルが誕生したらしい。いとめでたし。


加賀と私は出口できゃっきゃしている男女を尻目に、そそくさと近くの居酒屋に入店し酒を浴びた。ひとしきり悪態をついた後封筒を開けてみると、加賀にはメッセージカードが3枚、私には2枚入っていた。30数名いて2、3枚て。どんだけ需要ねーんだよ。自分達の市場価値の無さに暫し言葉を失った。だが、そんな中私達を気に入ってくれたモノ好きな男性がいたのも確かである。この場をかりて感謝申し上げたい。だが、メモ不足によりどの殿方か見当がつかなかった。残念。ただし、お互い自分の意中の彼でない事は確かだった。

 

と、ここで珍事が起きる。私の封筒にはもう1枚紙が入っており「貴方と31番さんは、見事カップル成立です!」と記載されていた。…え?どゆこと?本当に意味分かんないんだけど。パーティー後半必死で取り始めたメモを見返すと、31番の男性が2人いた。そうね、意中の彼の番号間違えてるねこれは。というわけで、全く意にそぐわぬ奇跡のマッチングーゥ☆を経験して婚活パーティー初戦を終えた。感想、疲労困憊、以上。

 

自分の話はここで終わるんだけど、特に印象深かった3名の男性を勝手かつ丁寧にディスらせて頂きたい。

 

①総合商社の西園寺(仮名)

年齢不詳。プロフィールシートの年齢の欄空白になってたけど絶対40代後半。いや、参加要件39歳までだろ。ダメじゃん。向かい合って開口一番、「総合商社の西園寺です。」と自己紹介された。斬新な枕詞だな。聞いてもいないのに経歴を語り出す。アメリカの大学院を卒業し、通算8年アメリカに住んでおり英語ネイティブ並。仕事で米国人とよく電話するが、「君ジャパニーズなの?アメリカンかと思ったよ!アメージング!HAHAHA!」と言われるよ、と言って自ら爆笑していた。アメリカンジョークかな。サーモンピンクのシャツに身を包み、茶色くテカテカの髪をど真ん中で分けてサイドに撫で付けるスタイル。アメリカで流行ってんのかな。当然のごとく彼には加賀も目を付けており、パーティー終了後しきりにマネを披露してくれた。いや、もっとこんな感じで…なんか違うな…とストイックに技を磨いていたが、私にしか通じないんだから練習しても無駄である。違うことに時間使え。

 

ゴールドジムの金田(仮名)

お察しの通りガチムチ、ピチT、髪はツーブロック、色黒…以下略。つまりは皆さんが想像するいわゆるジム通いが趣味の男性の典型例である。この方も、聞いてもいないのに◯キロ持ち上げられるだの、体脂肪率が◯%だの、筋肉自慢がすごいのなんのって。見ればわかるっつの。性格は明るいのだが、とにかく話題に品が無い。ダンベルを持ち上げるときに下半身が緩んで尿漏れをするからオムツ履かないとって思ってるんすよねっ!白い歯がキラリッ☆………は?出逢って2分で尿漏れの話題て。私達親友でしたっけ?スピード感すげー。ちなみに、加賀にも全く同じ話題で攻めてきたらしい。鉄板ネタじゃねーか。見た目も好きな人は好きな感じだし、悪い人では無さそうなので、彼の今後の成功のために「初対面の女性に対し尿漏れの話題はやめたほうがよろしいかと…。」と忠告して差し上げたくなった。

 

③サクラの清水(仮名)

加賀曰く、アイツは間違いなくサクラだ!とのこと。この手の類の集いにはサクラが付き物だと私は思っている。現に、私も街コン参加後に主催者に呼ばれ、サクラに勧誘されたことがある。理由は「声が大きくて盛り上がっているように見えるから」。そこかよ。もっと違うところ褒めろ。清水の特徴はというと、長身で清潔感がありスポーティーでイケメンで温和。確かに私も、なんでここに居るんだろーと思ってたんだよね。名探偵加賀がサクラだと感じた理由は次の通り。

【1】フリータイムでどの席にも座らない。

計4回のフリータイムで1回も着席しなかったと加賀は証言している。よく見てるなー、暇か。参加者の男性に配慮してのことではないだろうか。

【2】参加者の探りを入れてくる。

フリータイムでお茶を取りに行った際話しかけられたのだが、今回男性どんな感じですかー?何歳くらいが多いですかー?初めてですかー?等、パーティーに関しての質問が多かった。

上記2点からサクラに認定したのだが、それにしてはちょっとイケ過ぎである。ほとんどの女性が彼にメッセージカードを渡したのではないだろうか。本末転倒である。サクラとしては、声は大きいが票が集まらない私の方が使えると思う。採用待ってるよー。


盛大にディスらせて頂いたが、一つ言いたいことがある。2分間しか話していないのにも関わらずここまでインパクトを残せる彼らは、ある意味婚活パーティーに向いているということである。少なくとも私よりは。